また一人、長脇差の下!
名もねえ三ン下、斬ってはみたが
親はあるのか、子はいたか…
一宿一飯の仁義ゆえに、心ならずも斬った男の女房子供と、恩愛の旅をゆく旅鴉の人生流転。長谷川伸股旅小説の代表傑作を、才匠加藤泰監督が中村錦之助の至芸と涙と脇差舞わせて描く股旅映画史上屈指の傑作名篇!
大利根の流れに浮かぶ下総で、やくざ三人を斬った時次郎。…なんの渡世よ、なんの仁義よ。渡世に落ちて十年、仁義の酸いも甘いも身にしみる時次郎は人を斬っては後悔する。一宿一飯の義理ゆえに斬った男の女房子供に追手が掛かると知った時次郎は、二人を庇いながら落ちのびる。底冷えする信州路、病に臥したおきぬを篤く看病する時次郎だが、想う人は仇と呼ばねばならぬ男。しかしおきぬも苦しんだ。いつしか心が通い始めた春の日に、おきぬは太郎吉を連れて姿を消す。そして一年。高崎で草鞋を脱いだ時次郎の耳に忘れじの追分節が流れて消えた。その声を追った時次郎は、白い雪に点々と血痰を散らせて、うらぶれ果てたおきぬと太郎吉を見る。安宿におきぬを寝かせた時次郎は、薬代欲しさに十両で命を売る。八丁徳と聖天一家の大喧嘩に草鞋を蹴って斬り込む時次郎だが…。
「関の弥太ッぺ」に次いで、名優中村錦之助適役に、池内淳子がおきぬ役と意欲に満ちた演技を披露。また、渥美清が飄逸な三下やくざを演じるほか、東千代之介、清川虹子、阿部九州男、三原葉子、弓恵子、岡崎二朗ら重厚な演技陣が競演する股旅大作。
(昭和41年4月公開 東映京都作品)
| 原作 |
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長谷川 伸 |
| 企画 |
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小川三喜雄
三村敬三 |
| 脚本 |
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鈴木尚之
掛札昌裕 |
| 撮影 |
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古谷 伸 |
| 美術 |
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井川徳道 |
| 音楽 |
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斉藤一郎 |
| 監督 |
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加藤 泰 |
| 出演 |
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中村錦之助
池内淳子
岡崎二朗
弓 恵子
三原葉子
中村信二郎
明石 潮
阿部九州男
中村芳子
清川虹子
東 千代之介
渥美 清 |
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