STORY
その昔、左足に大怪我を負った天才タップダンサー・渡真二郎(水谷豊)。ある夜、酒に溺れ自堕落な日々を過ごしていた彼のもとを旧知の劇場オーナー・毛利喜一郎(岸部一徳)が訪れる。長い歴史を誇る劇場「THE TOPS」の最後を飾るショウの演出の依頼であった。気乗りのしないまま参加したオーディションの途中で、席を立った渡の足を引き止めたのは、ある青年のタップの音だった。MAKOTO(清水夏生)の踏むプリミティブなパワーに溢れたリズムに、渡の止まっていた時間が再び動き始めた……。 これからトップに昇り詰めようという若手ダンサーとのパワフルで自由な舞台制作に意欲を燃やす渡。MAKOTOをはじめ、渡の厳しいオーディションを勝ち抜いたメンバーも加わって、「ラスト・ショウ」に向けて、ハードなレッスンが始まる。 幾多のトラブルを乗り越えて、迎えた最後の夜。今ひと際輝く、不世出のアーティスト・渡がステージを見守る中、「ザ・ラスト・ショウ」の幕が上がった――。