INTRODUCTION・STORY

暴力とは何か？巨匠・吉村監督がタッチ鋭く解剖する東映第一回野心作 食った！飲んだ！寝た！ただそれだけだ！！ 現世の敗亡者ばかりが構成する零地点の雑踏街！ 大阪のとある歓楽街の片隅にある雑踏街・日の出横丁は、一癖ありそうな影をもった人間たちが集まってくる最下層の繁華街。その街のアイマイ宿の娘・孝子は、母・実父・盲目の妹を養いつつも、養父の山田にポン引きを強いられ、ストリップ小屋の支配人にはその肉体を狙われていた。ある日孝子は、東京から逃げてきた高見と木島という犯罪者と知り合い、彼らが向かう四国の牧場で、家族と共に新たな生活を始めることを夢見る。だが山田の密告により高見らは捕まり、孝子の夢は無残にひきさかれた。そんな孝子の周りで、追い討ちをかけるような騒ぎが起きて…。「偽れる盛装」、「西陣の姉妹」といった作品で、痛烈な社会悲劇をテーマにした名作を作りあげてきた監督・吉村公三郎、脚本・新藤兼人のコンビが、はじめて東映で制作した作品。現代社会の死角である大都会のどん底に深くメスをあて、泥まみれの生活を支配する運命と暴力、恐怖と激怒に虐げられる一人の女の悲愴な生活をドキュメントタッチで描く。「西陣の姉妹」で目を見張る演技を披露した日高澄子が、虐げられた女の中に、灼熱の怒りを湛え力強い主人公を体現している。 【公開日】1952年8月公開 【コピーライト】（C）東映

CAST

日高澄子、若山セツ子、殿山泰司、浪花千榮子、夏川靜江、木村功、進藤英太郎、菅井一郎

STAFF

■原作：

■原案：

■監督：吉村公三郎

■演出：

■脚本：新藤兼人

■スタッフ：企画：大森康正 脚本：新藤兼人 撮影：宮島義勇 音楽：伊福部昭 監督：吉村公三郎