INTRODUCTION・STORY

命ある限りの抱擁、流れゆく愛欲のうず潮！情炎の世界を描く情熱の巨編!! ひとすじの真実求めて、女（ひと）恋うる心の哀しさ 文豪・里見弴（とん）の名作を監督・小沢茂弘、脚本・新藤兼人で送る情熱の文芸メロドラマ。 【解説】 目に見えぬ戦争への不安があった昭和6年。親から財産を受け継いだ弁護士の藤代信之は、色事師・道楽者として名をはせていた。ある日、信之はお澄という女性と出逢い、二人は互いに強く惹かれあう。だが、お澄が父の仇だった実業家の妾であることを知った信之は、彼女を激しくなじり別れを切り出す。必死にすがるお澄を振りきったその時、突然彼は吐血した。父ゆずりの病が発症し、死が近づくのを信之は覚える。そんな折、信之の元に普烈という名の若者がゆすりにやってくるが、真心の尊さを説く信之の言葉を受けて真の愛に目覚める。普烈は貧しさゆえに洋妾生活を送る恋人の与禰子の元に駆けるが、誤って彼女の旦那を殺害してしまう。信之の励ましを受け自首した普烈のために、信之は一生に一度の弁護を決意する。一方その頃、お澄は胸を患い不治の床にあった…。 原作は文豪・里見弴が大正11年から12年にかけて発表した不朽の名作。発表当時一大センセーションをまきおこした “したい事をし、言いたい事を言う”という、新しい人間性発見をテーマとした内容を、当時数々のヒット作を手がけていた新藤兼人が脚本化、時代劇・現代劇ともに気鋭の作品を手がける小沢茂弘がメガホンを振るい、佐野周二、大川恵子、高倉健ら、充実の豪華キャスト陣が揃った東映スコープ初の文芸巨編。 【公開日】1957年5月公開 【コピーライト】（C）東映

CAST

佐野周二、高倉健、三浦光子、大川恵子、星美智子、多々良純、千田是也

STAFF

■原作：里見弴

■原案：

■監督：小沢茂弘

■演出：

■脚本：新藤兼人

■スタッフ：企画：根津昇 原作：里見弴 脚本：新藤兼人 撮影：藤井静 音楽：山田栄一 監督：小沢茂弘