INTRODUCTION・STORY

●ジャズBAR「A-TRAIN」に集まった人たちの、溢れ出す人間の機微を描き出した群像ドラマ。近年、根強い人気を持つ“良質オムニバス”に待望の最新作が登場。●原作は、今は亡き巨匠・内田吐夢監督の珠玉の名作「たそがれ酒場」。人生の忘れ物を捜すために大好きなジャズを聴き酒を飲む男、バーをオープンさせようと意欲を燃やす女、シングルマザーの専属歌手、恋人と駆け落ちしようかと悩む従業員…。一軒のバーに集う人々の、様々な生き方をスケッチ風に描いていく「たそがれ酒場」のリメイク。 ●人気作詞家・荒木とよひさ初監督作品！日本映画批評家大賞・監督賞を受賞！テレサ・テンから堀内孝雄まで手掛ける作詞家の大御所、荒木とよひさが初メガホンとは思えない、手馴れた語り口と手堅い演出で、初監督にして日本映画批評家大賞・監督賞を受賞！今後の活躍が期待される新生である。「人と人との繋がりが希薄になった現代にこそ、人との関わりが呼び込む感動や痛み、思い出の記憶、その温もりと人生を描きたい」との想いで、荒木氏自身が企画し、メガホンをとった渾身作。 ●日本映画批評家大賞・主演男優賞を受賞した津川雅彦を始め、豪華キャストが熱演！さらに「キル・ビル」でハリウッドデビューした栗山千明、「踊る大捜査線THE MOVIE2」で好演した真矢みきが可憐に彩る！「死国」、「バトル・ロワイヤル」、「キル・ビル」、そして最新作「あずみ2」と話題性十分の栗山千明。今までは感情を押し殺した“無表情で極端な演技”が多かった彼女が、始めて挑む“普通の女の子”。その可憐で清楚な佇まいが、好感を呼び込む。さらに「踊る大捜査線THE　MOVIE2」で映画女優の地位を確立した真矢みきも出演し、宝塚で養った幅広い演技力と歌唱力を武器に華麗な歌姫を熱演！ ●映画全篇を通して贈る、豪華ジャズメンによる迫力の生演奏！！劇中では「A列車でいこう」を始め、「サマータイム」等、ジャズのスタンダード・ナンバーがバックミュージックとして終始生演奏！演奏メンバーには、荒木と長年タッグを組んできた日本歌謡界の重鎮・三木たかしが出演、さらに劇中では渡辺匡としてバンドのピアニストとして参加、他に佐々木エヘラ俊一、松林末太郎といった豪華ジャズメンが参加、そしてサックス奏者・加藤大治郎のバラードのアドリブ演奏は、思わず鳥肌が立つ！！ ＜ストーリー＞ ジャズBAR「A－TRAIN」。昭和の面影を残すその店に、今宵も梅田茂一郎(津川雅彦)が現れた。店には、サックスとピアノのリハの音色が流れている。丸山健一(加藤大治郎)とピアノに向かう江藤(渡辺匡)の気をそらさないように、そっとカウンターに歩み寄り“指定席”につく梅田は、開店前から座る常連客の一人だ。ジャズ・クラブの演奏に魅了された客が、ひとり、またひとりと訪れる。志賀(愛川欽也)の恋人・洋子(神野美伽)は、ある決意を胸にやってくる。元検事の平松(小林圭樹)は、現役を引退し、人生の忘れ物を捜すために大好きなジャズを聴き、酒を飲みにくる。ベティは、バーのママで新しいお店をオープンさせようと意欲を燃やしている。また、客だけでなく、店に勤めるユキ(栗山千明)は、恋人樽見(俊藤光利)と駆け落ちしようか迷っているし、専属歌手のアンナは、幼い娘を抱えたシングルマザー。健一は、楽屋に住み込み作曲の勉強をしながら店で働くが、このまま夢を追い続けていくべきか思い悩んでいる。ここ「A-TRAIN」は、そんなそれぞれの人生が結びつき、またほどけていくように人間模様を生み出す場所である。そしてまた今宵もここで、様々な人生のドラマが始まる……。

CAST

津川雅彦、加藤大治郎、真矢みき、栗山千明、真由子、小倉一郎、保積ぺぺ、中村育二、春田純一、ベティ、愛川欽也、神野美伽、石田太郎、渡辺匡、峰岸徹、小林桂樹

STAFF

■原作：

■原案：

■監督：荒木とよひさ

■演出：

■脚本：灘千造

■スタッフ：監督：荒木とよひさ、制作：鍋島壽夫、プロデューサー：貝原正行／柴田耕二、協力プロデューサー：塩谷慶一（エス・アイ・シー）／小林千恵、脚本：灘千浩（『たそがれ酒場』）、脚色：中島信昭、音楽監修：三木たかし、撮影：岡雅一、照明：清野俊博、美術：丸山裕司、装飾：西川由紀夫、録音：志満順一、編集：大畑英晃、音楽：デニス・アンド・マミ、スクリプター：松澤一美、スチール：永江和之、助監督：中西健二、キャスティングディレクター：室岡信明、製作担当：芳川透