INTRODUCTION・STORY

影も紅色、ふり袖道中　江戸へ悲願の三十三里を斬って歌って恋に泣く　優麗のおしどりコンビ！ 斬って歌って三十三里 六千石大陰謀砕くか隠密、怪盗 女白波三ツ巴の波瀾に躍るひばり・橋蔵のふり袖悲願！ 恋と歌と剣、そして波瀾万丈の物語。娯楽映画のエッセンスをふんだんに盛り込んだ＜ひばり時代劇＞の決定版。歌はもちろん女優としても天下一品の芸達者。日本中の喝采を一身に集めた国民的ヒロイン＜ひばりちゃん＞が、颯爽剣の美丈夫・大川橋蔵とコンビを組んで、芸の魅力を存分に発揮した楽しさ溢れる名篇です。 舞台は徳川家治の治世下、安房館山六千石の旗本・菅谷家のお家騒動が物語の発端。菅谷家の娘・小浪は乳兄弟の若侍・新太郎と相思相愛で幸せな日々を過ごしていたが、父の菅谷織部正が、家老・飛騨守の奸計に落ちて失脚。小浪の身にも危険が迫った。菅谷家はもともと安房の名家里見家の血筋につながる由緒あｓる家柄。その嫡女にあたる小浪には、里見家十万両の在処を記した手鏡が託されていた。 悪家老・飛騨守は菅谷家乗っ取りを狙うだけでなく、その十万両を我が物にしようと企んで執拗に小浪の行方を追った。小浪の危機を知って、飛騨守一味の前に颯爽と現れた新太郎。敵を次々と斬り伏せるものの短銃で撃たれて谷川に転落し生死不明。小浪は飛騨守の追跡をかわすため、旅芝居の一座に紛れ込んで新太郎の消息を必死に追う。 日本一のゴールデンコンビと謳われた美空ひばりと大川橋蔵が、華麗なラブロマンスと剣のアクションを繰り広げて魅力全開。昭和三十年代の時代劇黄金期を飾った懐かしの娯楽篇です。（昭和31年10月公開　東映京都作品） 主題歌 「ふり袖太平記」（コロムビアレコード） 作詞：斎藤豊吉／作曲：米山正夫／歌：美空ひばり 「かもめ白波」（コロムビアレコード） 作詞：斎藤豊吉／作曲：米山正夫／歌：美空ひばり

CAST

大川橋蔵、堺駿二、浦里はるみ、片岡栄二郎、吉田義夫、松浦築枝、中村時十郎、星十郎、美空ひばり

STAFF

■原作：斎藤豊吉

■原案：

■監督：萩原遼

■演出：

■脚本：八尋不二

■スタッフ：原作：斎藤豊吉／企画：福島通人／脚本：八尋不二／撮影：吉田貞次／美術：吉村晟／音楽：米山正夫／監督：萩原遼