2011年映画賞を総なめにした『八日目の蝉』の成島出監督、最新作!!
登場人物たちの心の葛藤が、時にユーモラスに、時に優しく丁寧に綴られ、人生の岐路に立った者たちに向けて温かな希望を投げかける。
原作は、登場人物の繊細な心の動きや、大自然の描写の美しさで絶賛されている宮本輝の同名小説であり、長きに亘って映像化は不可能とされていた。その名作を『八日目の蝉』で第35回日本アカデミー賞最多10部門を受賞するなど2011年の映画賞を総なめにした成島出が監督。原作と同じ舞台設定となるパキスタン・フンザで、日本映画初の本格的な長期ロケを敢行し、見事な映像を収めることに成功した。
キャストには、憲太郎役に優しさと強さを圧倒的な存在感で表現する佐藤浩市、親友の富樫役に、ジャンルを越えた活躍を続ける西村雅彦、貴志子役に、幅広い世代の女性に絶大な人気を得る吉瀬美智子が配されるなど、見ごたえ十分な布陣となっている。

バツイチで娘・弥生(黒木華)と2人暮らしのカメラメーカー営業局次長・遠間憲太郎(佐藤浩市)は、取引先の社長・富樫重蔵(西村雅彦)といつしか親友のように付き合うようになる。一方で、娘を介して出会った、母親に虐待され心に傷を負った4歳の少年・圭輔(貞光奏風)の面倒を見ていた憲太郎は、ある写真をきっかけに、思いを寄せる骨董店オーナー・篠原貴志子(吉瀬美智子)と重蔵、圭輔の4人で、≪最後の桃源郷≫と呼ばれるパキスタンのフンザへ旅立つ…。