
毎年ゴールデンウィークに開催される「イタリア映画祭」。ここで人気の高かった3作品を特別上映する企画「Viva! イタリア」で上映。『ぼくの瞳の光』が日本で劇場公開され人気を博した、ジュゼッペ・ピッチョーニ監督の代表作。
生涯を修道生活に捧げる儀式を控えているカテリーナと独身でクリーニング店の経営者なのに、従業員の名前すら覚えようとしないエルネストは、捨て子を通して偶然に知り合う。エルネストは捨て子を自分の子かもしれないと思い、カテリーナと共に母親捜しを始めるが、辿り着いた先に待っていたのは…。
イタリアのアカデミー賞に相当するダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞5部門をはじめイタリア国内外の多くの賞に輝いた、人物描写が見事で感情あふれる秀逸な作品。

カテリーナは、終生を修道生活に捧げる誓いの儀式を1カ月後に控えていたある日、公園でジョギング中の男性から、古いセーターにくるまれていた赤ちゃんを発見した、と手渡される。赤ちゃんが病院に保護された後、カテリーナの手元に残ったセーターのタグを頼りに、エルネストのクリーニング店を訪ねる。赤ちゃんの母親を見つけ出したかったのだ。この偶然の出会いで二人の間に友情のようなものが生まれていく。エルネストは母親捜しを手伝ううちに、自分は赤ちゃんの父親ではないか、と思い始める。一方、カテリーナは<ファウスト>と名付けられた赤ちゃんと面会するにつれ、ファウストへの情が芽生えてくるのを感じていた…。
家出少女テレーザは、恋人の警官と共に新しい生活を始めようとしていたが、彼女には辛い過去があった。ファウストを包んでいたセーターがカテリーナとテレーザをつなげていく…。