
本作は米国のSF作家エドモンド・ハミルトンによるスペースオペラ小説の金字塔『キャプテンフューチャー』を原作に持つ、NHKとしては『未来少年コナン』に続くTVアニメーションシリーズである。放送開始は、『スター・ウォーズ』などの宇宙SFブームに沸く1978年。製作は東映動画(現・東映アニメーション)。チーフディレクターを担う『UFOロボ グレンダイザー』の勝間田具治を筆頭に、メインライターを『デビルマン』の辻真先、キャラクター設計を『アローエンブレム グランプリの鷹』の野田卓雄ら実力派が集結する。また前年に『ルパン三世』を手掛けた大野雄二の音楽や、主人公キャプテンフューチャーを爽やかな二枚目に演じた広川太一郎の好演も印象深い。名曲といわれるオープニング主題歌「夢の船乗り」は1話―31話までを“ヒデ夕樹/ピーカブー”、32話〜最終話までを“タケカワユキヒデ/ピーカブー”が担当している。ふたつの主題歌のそれぞれの魅力も堪能してほしい。
原作の魅力である個性豊かなキャラクターたち、センス・オブ・ワンダーなメカニックやストーリーを、当時のSF的未来観も取り込みながら魅力的なビジュアルと骨太のアクションで描いた本作は、いまなお国内外で高い評価を受けている。再放送の機会も少ない“幻の作品”、待望の初パッケージ化!!VOL.1のボーナスディスクにはTVスペシャル版、<東映まんがまつり>で公開(1979年3月)された劇場版(※TVスペシャルの再編集版)を収録。

時は未来、すぐれた生物学者ロジャー・ニュートンは時の科学の力をもってしても未だ解明されない人工の生命創造の課題に密かに挑戦し、その完成は間近だった。それを知った陰謀家コルボは、その秘密を盗もうと企んでいた。 ニュートンはその難を避けるため、妻のエレーヌ、それに永年の共同研究者である<生きている脳>サイモン、ライトとともに月にある隠れ家に逃れた。 間もなくニュートン夫妻の間に男の子が生まれ、カーティスと名付けられた。さらに最初の人工人間である<鋼鉄製ロボット>の創造に成功し、ひきついで第二の人工生命<合成アンドロイド>を創り出したが、その時コルボが現れ、妻のエレーヌと共に暗殺されてしまった。残されたカーティスはサイモンとグラッグ、オットーの三人によって月世界で育てられた。比類なき科学者<生きている脳>サイモンはカーティス少年の知育の面を担当した。そして、科学者のあらゆる分野の知識を授け、すべての工学的知識と技術を短時間のうちに身につけさせた。<ロボット>グラッグは、その桁外れの力とスタミナの一端を独特の方法で少年に注ぎ込んだ。<アンドロイド>オットーは持ち前の精神と肉体の両面にわたる驚くべき敏捷な反応の能力を植え付けた。カーティス・ニュートンが見事な一人前の男に成人したある日、サイモンは彼の両親の死の真相を話して聞かせた。そして今後、科学を不正な目的に利用しようとする悪の手と勇敢に戦ってほしいと懇望するのだった。かくしてカーティスは自らキャプテンフューチャーと名乗り、宇宙と正義の平和のために戦うのだった。