INTRODUCTION・STORY

家を捨て流浪し、ようやく港町に安らぎを見つけた19歳の深。彼を追ってきた、ここには不似合いな美しい母・涼子。二人は、東京の家で許されぬ罪を犯し、相前後して家を出たのだった。愛を断とうとしながらも、なお激しく身を寄せ合う母と息子。やがて二人は、奇妙な過去を持つ中年男、少年に激しく愛を迫る港町の少女と出会い…。善悪やモラルの枠を超えて、ひとつの鮮烈な愛とその内奥が切り開かれる異色大作。「冬の華」「駅・STATION」「居酒屋兆治」を手掛けた降旗康男監督が、岩下志麻を主演に迎え、北泉優子の原作をさらに深く鋭くつきつめた衝撃の問題作。 母だからこそ女。すべてをぬぎすてたとき、母は女の顔になる。 家を捨て流浪し、ようやく港町に安らぎを見つけた19歳の少年・深。彼を追ってきた、ここには不似合いな美しい母・涼子。二人は、東京の家で許されぬ罪を犯し、相前後して家を出たのだった。愛を断とうとしながらも断ち切れず、身を寄せ合う母と息子。そんな二人は、奇妙な過去を持つ中年男、深に激しく愛を迫る港町の少女と出会い……。東大卒にして大企業のエリートである父親のもと、東大入学を強いられながらも父の意に添えなかった深と、夫に疎まれ続けた涼子。どちらからともなく結びついた二人の魔の刻にはじまる情念と愛の波紋が、時に激しく、時に妖しく揺らめき出す。 北泉優子の衝撃の原作をもとに、「冬の華」「駅・STATION」「居酒屋兆治」の降旗康男監督が、母としての一線を越えてしまった、ひとりの女の愛を深く鋭く突き詰めた問題作。母・涼子に岩下志麻、その息子・深に坂上忍が扮して、母と息子との禁断の愛といった善悪やモラルの粋を超えた鮮烈な愛の内奥を魅せる他、岡田裕介、岡本かおり、伊武雅刀、石橋蓮司、神山繁らが顔を揃える異色大作。（昭和60年1月　東映セントラルフィルム作品）

CAST

岩下志麻、坂上忍、岡本かおり、伊武雅刀、山田辰夫、石橋蓮司、榎木兵衛、河原さぶ、富士原恭平、豊崎寿夫、斉藤健夫、岡部正純、神山繁、小林稔侍、常田富士男、宮下順子、岡田裕介

STAFF

■原作：北泉優子

■原案：

■監督：降旗康男

■演出：

■脚本：田中陽造

■スタッフ：原作：北泉優子（講談社刊）／企画：中西宏／プロデューサー：黒澤満／脚本：田中陽造／撮影：木村大作／音楽：甲斐正人／監督：降旗康男