平行と垂直

8.28(金)

安田章大 のん
伊島空 高山トモヒロ 谷村美月 福田転球 芦川誠 早織 久保田磨希 
河野咲良 髙田幸季 武藤凪 /神野三鈴 菅原大吉

監督:小林聖太郎 原案・脚本:山野海 音楽:富貴晴美
企画:安田章大 企画プロデュース:佐藤現 
プロデューサー:樫﨑秀明 竹下新悟 撮影:大塚亮 照明:藤井勇 美術:須坂文昭 録音:西條博介 スクリプター:川野恵美 
編集:宮島竜治 スタイリスト:山﨑忍 ヘアメイク:山井優 助監督:木川学 製作担当:土田守洋 キャスティングプロデューサー:伊藤尚哉 
宣伝プロデューサー:丸山杏子 ASD監修:辻井正次 伊庭葉子 浮貝明典

製作:「平行と垂直」製作委員会(東映ビデオ、アスミック・エース、メディアプルポ、中京テレビ、テレビ大阪、ストームレーベルズ、ローソン、東映シーエム) 制作プロダクション:セントラル・アーツ 製作幹事・配給:東映ビデオ
撮影協力:大阪府堺市
取材協力:さくらんぼ教室 NPO法人アスペ・エルデの会 特定非営利活動法人PDDサポートセンターグリーンフォーレスト
後援:日本発達障害ネットワーク、日本自閉症協会
©2026「平行と垂直」製作委員会


TRAILER

INTRODUCTION

兄と妹、それぞれの“これから”が交差するとき
浮かび上がる、お互いを想う気持ち
兄の大貴は自閉スペクトラム症。現在は清掃の仕事に就き、周囲のサポートを受けながら自立した生活を送っている。妹の希は、カウンセラーとして働きながら兄を支えて生きてきた。ふたりの生活は変わることなく続くと思っていたが、希の結婚話をきっかけに、お互いのこれからに向き合うことになる。それは、ふたりのこれまでに向き合うことでもあった――。
安田章大、初の企画作品で光る
俳優たちの誠実な演技と確かな演出
企画段階から参加した安田章大は、山野海によるオリジナル脚本に深く心を動かされ、大貴役に真摯に向き合った。専門家のレクチャーを重ね、丁寧に役を掘り下げたその姿勢は、作品の核となる“人を想うこと”の真実味を支えている。一方、希を演じるのんも、実際に障がいのあるきょうだいを持つカウンセラーから話を聞き、役に息を吹き込んだ。
監督は『毎日かあさん』、『マエストロ!』などで温かな人間ドラマを紡いできた小林聖太郎。大阪・堺を舞台に、ささやかな日常の中に潜む“支えること/支えられること”の揺らぎを、やわらかく、確かな眼差しで描き出す。
そして、物語を締めくくるのは、安田章大が推薦した浮(ぶい)による書き下ろしの主題歌「話そう」。安田章大もコーラスに参加し、これからも続いていく日々に余韻を残す。

忘れがちな思いやり、気づかぬうちに交わしている優しさ。本作は、そんな日常の奥にある小さな光をそっとすくい上げる。胸が温かくなる今年最高の感動作。

STORY

兄と妹は、まるで“平行”と“垂直”。交わらないようで、確かに支え合って立っている――。『平行と垂直』は、自閉スペクトラム症の兄・大貴と、結婚を控えた妹・希が、人生の節目にそっと触れ合いながら、自分たちの“これから”を見つめ直す物語だ。

清掃の仕事に就き、周囲のサポートを受けながら自立した生活を送る大貴(安田章大)。カウンセラーとして働きつつ、兄を支えることを当たり前としてきた希(のん)。変わらないと思っていた日常は、希の結婚話をきっかけに静かに揺れ始める。支えてきたつもりの妹、支えられていると思っていた兄。ふたりは初めて、お互いの存在がどれほど自分を形づくってきたのかに気づいていく。人生の転機は、過去と未来の両方を照らし出す。そこに浮かび上がるのは、言葉にしなくても確かに続いてきた“きょうだい”の絆だ。

CAST

安田章大/大貴
SHOTA YASUDA as DAIKI HYUGA
PROFILE
1984年9月11日生まれ、兵庫県出身。
アイドルグループ・SUPER EIGHTのメンバーとして、主にギターを担当。俳優としては、ドラマ「ドラゴン青年団」(12/MBS)、「夜行観覧車」(13/TBS)、映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』(13/田恵輔監督)、『嘘八百なにわ夢の陣』(23/武正晴監督)、舞台「俺節」(17)、「マニアック」(19)、「忘れてもらえないの歌」(19)、「リボルバー~誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?~」(21)、「閃光ばなし」(22)、「少女都市からの呼び声」(23)、「あのよこのよ」(24)、「アリババ」(25)、「愛の乞食」(25)、「音楽劇 ポルノスター」(26)などに出演。近年は特に舞台俳優としての活躍が目覚ましく、その独特の存在感と表現力が高く評価されている。
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のん/日向希
NON as NOZOMI HYUGA
PROFILE
1993年7月13日生まれ、兵庫県出身。
俳優・アーティスト。音楽、映画製作、アートなど幅広いジャンルで活動。16年公開の劇場アニメ『この世界の片隅に』(片渕須直監督)で主人公すずの声を演じ、第38回ヨコハマ映画祭審査員特別賞を受賞する。22年には主演映画『さかなのこ』(沖田修一監督)で、第46回日本アカデミー賞「優秀主演女優賞」を受賞。近年の主な出演作品にドラマ「幸せカナコの殺し屋生活」(25/DMMTV)、「新幹線大爆破」(25/Netflix)、「MISSKING/ミス・キング」(25/ABEMA)、映画『アフター・ザ・クエイク』(25/井上剛監督)、『てっぺんの向こうにあなたがいる』(25/阪本順治監督)などがある。26年は1月クールのTVドラマ「こちら予備自衛英雄補?!」(中京テレビ)に出演。音楽活動では、25年9月に3rdフルアルバム「Renarrate」をリリース。俳優・音楽・映画・アートといった枠にとらわれず、自由な表現に挑み続けてきた創作活動が評価され、24年に第16回伊丹十三賞の受賞も果たした。
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安田章大 COMMENT
この映画、"平行と垂直"は
自閉症の大貴と定型発達の希、
そんな兄妹の微々たる成長物語であり
その2人と関わる人々が心に棲まわせる寛大、辛辣、
はたまた無関心というあらゆる本音たちと共に生きていく物語です。
人は必死に生きていこうとすればする程
沢山の否定と肯定、そして無視に出逢います。

僕は日々生きていてこう思うことが多々あります。
ただ病名が付いていて診断されただけで、
定型発達の方の中には変わった表現者もいて、
自閉症の方の中にも何ら変わりない表現者もいる。
どんな人も伝えたいことをしっかり思考を巡らせ持っていて
何より気持ちが動いている。
ただ、表現することや伝達することが不得手なだけ。
少し時間がかかってしまったりするだけ。

街中では誰かがこんなことを口にします。
"普通は?..."
いったい誰が定めた普通なのでしょうか。

僕が感じるにこうです。
"誰かが言う普通は、とある誰かにとっては異常"
"誰かが言う異常は、とある誰かにとっては普通"

意見を持つことも時に大事、
しかし、
それ以上に大事にする必要があることは
"自分の中にはまだ存在してくれてなかった言動に対する受動力"
です。
すると、新たな存在の種が芽生えます。
そして繋がり合えた同志は確実に世界が和みます。
その1つ1つが大きな気付きを世界に産み落とします。
僕たちって急な成長を望みたがるし、望まれます。
誰だってアゴあげ息切らして必死に息吸って吐いて懸命に生きてます。
だけど生きる速度は "人、それぞれ" 。
生まれ落ち方が少しずつ違っただけで。
なのに、偏見という名の"安心材料になる普通"で判断しがちに感じています。

今日、日が明けてまた今日
また日が明けてまたしても今日。
僕たちは毎日微々たる成長しかないかもしれないけれど
誰かが誰かにおもいやりを持って生きてくれるだけで
どれだけ心強くあったかくて、泣けてくるか。

忘れないでください。

「味方だよ。」

"平行と垂直"から少しでも伝播することの願いを込めて
のん COMMENT
脚本を読んだ時、大貴と希の一生懸命に生きる姿が思い浮かんで、胸が締め付けられました。
参加できて、本当に嬉しく思います。
社会に溶け込んで生きていく上で何を頼りに自分を支えるのか。希は、何を支えにしているのか。
安田さんには感謝の気持ちでいっぱいです。大貴が素晴らしくて、毎日感動していました。安田さんのおかげで、希としてカメラの前に立てた気がします。
たくさんの方にこの物語が届きますように。

STAFF

監督:小林聖太郎
Directed by KOBAYASI SYOUTAROU
PROFILE
1971年3月3日生まれ、大阪府出身。
98年から劇映画の助監督として幅広く活躍。中江裕司、行定勲、井筒和幸、森崎東、根岸吉太郎など、多くの監督のもとで経験を積み、06年、大阪・十三の映画館第七藝術劇場の復活記念DV作品『かぞくのひけつ』で劇場公開作デビューを果たし、第47回日本映画監督協会新人賞、新藤兼人賞を受賞。『毎日かあさん』(11)では第14回上海国際映画祭アジア新人賞部門で作品賞受賞。その他の主な監督作品に『マエストロ!』(15)、『破門 ふたりのヤクビョーガミ』(17)、『初恋 ~お父さん、チビがいなくなりました』(19)などがある。
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原案・脚本:山野海
Story and Written by UMI YAMANO
PROFILE
1965年9月16日生まれ、東京都出身。
幼少期に劇団若草に入団し、子役として活動。99年からふくふくやを主宰し、看板女優として全公演に出演、竹田新名義でふくふくや全作品の脚本を担当する。20年、津軽三味線奏者の小山豊と新ユニット・tagayas 耕すを結成。主な出演作品にドラマ「救命病棟24時」(09/CX)、NHK大河ドラマ「八重の桜」(13)、「おコメの女」(26/EX)、映画『朽ちないサクラ』(24/原廣利監督)など。竹田新名義で手がけた小説「最高のおもてなし!」、「向こうの果て」が幻冬舎から刊行されている。
音楽:富貴晴美
Music by Harumi FUUKI
PROFILE
1985年生まれ、大阪府出身。
作曲家、編曲家、ピアニスト。劇団四季オリジナルミュージカル「ゴースト&レディ」、「バケモノの子」の音楽を担当。壮大なオーケストラ曲、繊細なソロ曲、電子音楽まで多彩な 音楽作りを得意とする。また、様々な民族音楽を研究し作曲に取り入れている。ドラマ、映画、アニメ、ミュージカル、CM音楽の作曲やアーティストへの楽曲提供、音楽番組のMC、国立音楽大学准教授、幅広い分野で精力的に活動している。主な担当作品に連続テレビ小説「マッサン」(14/NHK)、NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」(18)、連続テレビ小説「舞いあがれ!」(22/NHK)、「ミス・ターゲット」(24/EX)、WOWOWドラマ「白暮のクロニクル」(24)、TVアニメ「ピアノの森」(18/NHK)、「ツルネ -風舞高校弓道部-」(18/NHK)など、映画では、13年に第36回日本アカデミー賞音楽賞優秀賞を最年少で受賞した『わが母の記』(12/原田眞人監督)、さらに日本アカデミー賞音楽賞優秀賞に輝いた『日本のいちばん長い日』(15/原田眞人監督)、『関ヶ原』(17/原田眞人監督)をはじめ、『駆込み女と駆出し男』(15/原田眞人監督)、『そして、バトンは渡された』(21/前田哲監督)、『老後の資金がありません!』(21/前田哲監督)、『九十歳。何がめでたい』(24/前田哲監督)、『言えない秘密』(24/河合勇人監督)、『アイミタガイ』(24/草野翔吾監督)など多数の音楽を手がけている。
主題歌:ぶい with 安田章大
「話そう」
Theme Song : Buoy with Shota YASUDA
PROFILE
米山ミサのソロ・プロジェクトとして2018年より活動をスタート。19年にファースト・アルバム「三度見る」(Fabienne)をリリース。21年以降、ドラムに藤巻鉄郎、コントラバスに服部将典を迎えた「浮と港」としての演奏活動も開始し、22年にセカンド・アルバム「あかるいくらい」(Sweet Dreams Press)を、26年5月13日にはサード・アルバム「私」(同)をリリースした。ガット・ギターを背負い全国各地を巡り、ライブ活動を活発に行なっている。
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小林聖太郎 COMMENT
山野海さんによるオリジナルシナリオ
「平行と垂直」と出会ったのは2年前のことでした。

企画を立ち上げた安田章大さんと原案・脚本の山野海さん、
プロデューサーの佐藤現さんとの4人で初顔合わせの日、
いつの間にか其々の生い立ちや心の内を吐き出しあったあの時間が、
その後のホン作りの核になったと思います。
人生にめったに訪れない不思議で豊かな時間でした。

世界はますます余裕をなくし相互扶助から遠ざかっていくばかりですが、
人の善性を「偽善」だと大声で糾弾する「ホンネ」の荒波に呑まれるがままに
「(経済的に)役立つものにしか存在意義はない」と嘯(うそぶ)くのはもう沢山です。

様々な困難を抱えた人と人とが、
葛藤を抱えたり小競り合いを繰り返しながらも共に歩むことができるよう、
この作品がその一助となればこの上ない幸せです。

「行く先を 海とさだめし しづくかな (成石平四郎)」
ぶい COMMENT
希をはじめ、大貴の周りにいる人々が言葉だけではない様々な形で会話を重ねながら理解を深めていく様子がとても印象に残ったので、「話そう」というタイトルにしようと決めました。安田さんからコーラスのご提案をいただいた時は大変恐縮しましたが、安田さんの落ち着いた話し方に近い声色で自然に歌ってもらえるようなフレーズを考えました。ささやかだけど賑やかな、「平行と垂直」という暖かい作品にそっと寄り添える音楽になっていると思います。ぜひ、ご覧ください。