INTRODUCTION

横溝正史の同名傑作推理小説をもとに、探偵ものに定評のある松田定次監督が映画化。時代劇スター・片岡千惠藏がスーツ姿の名探偵・金田一耕助に扮して、華麗なるガンアクションと名推理で胸のすく活躍を魅せた娯楽大作。 物語は、世間を賑わせた天銀堂大量毒殺事件の容疑者となり、無実が証明されたものの自殺した元子爵・椿英輔の娘・美弥子が、金田一耕助のもとへ訪れたところから始まる。美弥子の依頼は、母親・秌子が死んだはずの英輔の姿を見かけて恐怖におののいており、父親・英輔の生死を確認してほしいというものだった。英輔の遺書には、「悪魔が来りて笛を吹く…」との不気味な言葉も記されていた。金田一は美弥子に誘われるまま、助手の白木静子とともに、椿邸で行われる秌子の主治医・目賀博士の砂占いの集いに列席するが、その日から忌まわしいフルートの旋律にのせて次々と殺人事件が巻き起こり……。 復讐！呪詛！狂乱！血の報復に曝された淫蕩の一族を襲った不可思議な連続殺人!!犯罪史上稀にみる陰惨な事件に挑む名探偵・金田一耕助を片岡千惠藏がクールかつスマートに演じるほか、三浦光子、千原しのぶ、喜多川千鶴、原健策、加賀邦男、佐々木孝丸ら豪華キャストが結集して、血と謎と恐怖の波紋を描き出す戦慄巨編。