2024年8月7日(水)DVD発売!
INTRODUCTION
“大豆”と“水”と“にがり”だけでコツコツ作られる豆腐のように、淡々とした日々の生活にこそ人々のしあわせがある。
この映画は、尾道を舞台に、愚直で職人気質の父・高野辰雄(藤竜也)と、明るく気立てのいい娘・春(麻生久美子)の人生を描いた、父と娘の物語。
主演は、デビュー60周年を迎えた名優・藤竜也。三原光尋監督とは三度目のタッグとなる。『村の写真集』(05)では頑固一徹な写真屋を、『しあわせのかおり』(08)では年老いた中国出身の名料理人を演じる。今回、三原監督のシナリオに惚れ込んだ藤は出演を熱望し、藤竜也×三原監督の職人三部作の完結作ともいえる作品となる。
春役は、『カンゾー先生』(98)、『夕凪の街 桜の国』(07)などで、日本映画の代表的女優となった麻生久美子が好演。藤竜也とは実に26年ぶりの共演となる。また、辰雄と偶然の出会いを経て心を通わせる婦人・ふみえ役に『終の信託』(12)、『舞妓はレディ』(14)などで印象的な女性を演じたベテラン・中村久美。
さらに辰雄の気の知れた仲間たちに徳井優・菅原大吉・山田雅人・竹内都子など、個性豊かなベテラン勢が顔を揃える。 父と娘のそれぞれの新たな出会いが、尾道の春風とともに、胸いっぱいのやさしさと、あたたかい涙を運んでくる。
[国内受賞歴]
・第45回ヨコハマ映画祭 特別大賞 藤 竜也
助演女優賞 中村久美
・2024大阪シネマフェスティバル 助演女優賞 中村久美
・日本ファッション協会 第21回シネマ夢クラブ ベストシネマ賞<第3位>
・2023年度全国映連賞 特別賞 藤 竜也
[海外映画祭]
・ハワイ国際映画祭(アメリカ/2023年11月)*観客賞受賞
・シカゴ・アジアン・ポップアップシネマ映画祭(アメリカ/2024年3月〜4月)*観客賞受賞
・ウディネ・ファーイースト映画祭(イタリア/2024年4月〜5月)*観客賞 第1位 ゴールデン・マルベリー賞受賞
*MYmovies パープル・マルベリー賞受賞
・ニッポンコネクション映画祭(ドイツ/2024年5月〜6月)
・トロント日本映画祭(カナダ/2024年6月)
STORY
尾道の風情ある下町。その一角に店を構える高野豆腐店。父の辰雄(藤竜也)と娘の春(麻生久美子)は、毎日、陽が昇る前に工場に入り、こだわりの大豆からおいしい豆腐を二人三脚で作っている。 ある日、もともと患っている心臓の具合が良くないことを医師に告げられた辰雄は、出戻りのひとり娘・春のことを心配して、昔ながらの仲間たち──理髪店の繁(徳井優)、定食屋の一歩(菅原大吉)、タクシー運転手の健介(山田雅人)、英語講師の寛太(日向丈)に協力してもらい、春の再婚相手を探すため、本人には内緒でお見合い作戦を企てる。辰雄たちが選んだイタリアンシェフ(小林且弥)と食事をすることになり、作戦は成功したようにみえたが、実は、春には交際している人がすでにいた。相手は、高野豆腐店の納品先、駅ナカのスーパーで働く道夫(桂やまと)だった。納得のいかない辰雄は春と口論になり、春は家を出ていってしまう。 そんななか、とある偶然が重なり言葉をかわすようになったスーパーの清掃員として働くふみえ(中村久美)が、高野豆腐店を訪ねてくる。豆腐を作る日々のなか訪れた、父と娘それぞれにとっての新しい出会いの先にあるものは──。
CAST
藤 竜也 麻生久美子 中村久美 徳井 優 山田雅人 日向 丈 竹内都子 菅原大吉 桂やまと 黒河内りく 小林且弥 赤間麻里子 宮坂ひろし
STAFF
監督・脚本:三原光尋 エンディングテーマ:エディ藩 製作:桝井省志 太田和宏 プロデューサー:桝井省志 土本貴生 山川雅彦 撮影:鈴木周一郎(JSC) 照明:志村昭裕 録音:郡 弘道 美術:木谷仙夫 編集:村上雅樹(JSE) 音楽:谷口尚久 タイトルデザイン:赤松陽構造 助監督:金子 功 小村孝裕 アシスタントプロデューサー:吉野圭一 企画・製作プロダクション:アルタミラピクチャーズ 配給:東京テアトル 製作:『高野豆腐店の春』製作委員会
【公開日】2023年8月公開 (C) 2023『高野豆腐店の春』製作委員会