作品紹介
INTRODUCTION・STORY
おっ母さん…忠太郎でござんす!母恋い長脇差、夜露にぬれて…中村錦之助の名演技で放つ股旅慕情不朽の名作!瞼を閉じれば幼いあの日の母の顔…あの胸にもう一度抱かれて泣きたいと旅にさまよう人情やくざ。哀愁にじむ錦之助の母恋い凶状旅。五つの時に別れた母を、探し歩いて二十年。母恋い長脇差を血にぬらし、やっとめぐり合ったその時は…。文壇の巨匠長谷川伸の万人の胸をとらえた“涙の名作”を中村錦之助の名演で描いた最匠加藤泰監督の股旅慕情の名作。忠太郎は、武州金町で弟分半次郎を思うお袋の愛に触れて半次郎の代わりに飯岡助五郎一家と対決して、半次郎を常陸に逃がしてやる。幼い頃に別れた母は江戸にいるという風の噂を頼りに忠太郎は、小雪がちらつく年の暮れに母を探して江戸の街を歩き回る。雪の中にうずくまって三味線を弾く老婆を見ては母かと思い、幾分かの金を渡す忠太郎であった。折しも忠太郎を仇と狙う飯岡助五郎一家も江戸の町に入っていて、その飯岡一家に加勢した素盲の金五郎が料理茶屋“水熊”に喰らいつき無心を重ねていた。偶然に忠太郎は金五郎に乱暴された夜鷹を助けたことから、その夜鷹が江州に働いていたことを知って、“水熊”の女将に会いにいく。「もしや江州阪田の群、番場に六代続いた旅籠おきなが屋忠兵衛をご存知ありませんか。おっ母さん、忠太郎でござんす」「忠太郎さん、親を訪ねるのなら何故堅気になっていないのだえ」と冷たく突き放す実の母。「おッ母さんに逢いたくなったら、こうして上と下の瞼を合わせ、じっと眼をつむります。」ふたたび血の雨を降らして凶状持ちの身を哀しく隠す忠太郎…。人気、実力当代随一の中村錦之助が番場の忠太郎に扮し、松方弘樹が金町の半次郎で活躍、その妹に中原ひとみ、忠太郎の母に木暮実千代、忠太郎の妹に大川恵子、その許嫁に河原崎長一郎ほか、夏川静江、山形勲、原健策、徳大寺伸、阿部九州男、沢村貞子らのベテランが絶好な雰囲気を盛り上げている。(昭和37年1月公開 東映京都作品) 【コピーライト】(C)東映
CAST
中村錦之助、松方弘樹、大川恵子、中原ひとみ、木暮実千代、沢村貞子、浪花千栄子、夏川静江、三沢あけみ、星十郎、河原崎長一郎、徳大寺伸、阿部九州男、原健策、山形勲
STAFF
■原作:長谷川伸
■原案:
■監督:加藤泰
■演出:
■脚本:加藤泰
■スタッフ:原作:長谷川伸/企画:橋本慶一、三村敬三/脚本:加藤泰/撮影:坪井誠/美術:稲野実/音楽:木下忠司/監督:加藤泰
特典
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映像特典
ボーナスディスク
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