作品紹介
INTRODUCTION・STORY
【キャッチ】もろくはかないギヤマンの 赤いワインのほろにがさ―― 西洋館の窓辺から むせぶがごときしのびなき 【解説】 “らしゃめん”とは、明治の文明開化の折、外国人の現地妻として提供された日本人女性のこと。彼女たちは、人々にさげすまれツブテをぶつけられるという、日陰に咲いたあだ花だった。没落士族の娘・神保雪も、そんな“らしゃめん”のひとり。世が世であれば武士の娘として何不自由のない生活を送れたはずのお雪だったが、明治維新という歴史の激動の中、金貸しの谷村伝兵ヱの借金のカタにアメリカ公使・ロングに売られたのだった。伝兵ヱに連れられ、横浜の居留地を訪れたお雪は、黒いランタンや羽毛の布団など、見たこともないインテリアに飾られた洋館に最初は戸惑いを見せるが、華やかな日々を過ごすうち、いつしかロングに身も心も開いていった。そしてお雪が彼を愛し始めた矢先、ロングに帰国命令が下される。これも洋妾の宿命と傷つくお雪は町の遊郭へと身を沈めていくが、そこでかつての許婚・片桐数馬と再会する。数馬は西洋医学を学んでおり、莫大な金が必要な身だった。そんな彼にお雪は希望を託そうと、身元を隠して金を渡す。つかのま心が満たされるお雪だったが、そんな思いとは裏腹に彼女の肉体はゆっくりと病魔に蝕まれていった・・・。 “らしゃめん”の薄幸の生涯を哀しくも美しく謳い上げて静かなブームを呼んだ、鰐淵晴子が歌う「らしゃめん」の映画化。官能の美姫・鰐淵晴子が“らしゃめん”お雪に扮して、当時夫でもあった国際的カメラマン・タッド若松が撮影を担当。監督は、「玉割り人ゆき」で監督デビューし、「女獄門帖 引き裂かれた尼僧」や、海外でも注目を集めた「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」などで独自の美学を確立させた牧口雄二。牧口監督が妖しくも美しい映像美の限界に挑んだ、映画としては最後の作品である。
CAST
鰐淵晴子/橘 麻紀/北川たか子/岡本ひろみ/ジョン・マギー/クロード・ギャニオン/成田三樹夫(特別出演)/月亭可朝/汐路 章/藤村富美男/常田富士男/遠藤太津朗/室田日出男/白川和子/荻島真一
STAFF
■原作:
■原案:
■監督:牧口雄二
■演出:
■脚本:志村正浩/牧口雄二
■スタッフ:原案:杉 紀彦 企画:日下部五朗/今川行雄/奈村 協 脚本:志村正浩/牧口雄二 撮影:タッド若松/塚越堅二 音楽:渡辺岳夫 監督:牧口雄二
特典
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ボーナスディスク
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