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『仮面ライダーBLACK SUN』Blu-ray発売記念 一挙見上映イベント
【アフターレポート】

登壇者:白石和彌(監督)/髙橋泉(脚本)/白倉伸一郎(エグゼクティブ・プロデューサー)

去る12月2日(土)に立川シネマシティ シネマ・ツーにて『仮面ライダーBLACK SUN』Blu-ray発売を記念し、全10話をオールナイトで上映する一挙見上映イベントが開催されました。上映前には白石和彌監督、脚本の髙橋泉氏、エグゼクティブ・プロデューサーの白倉伸一郎氏らスタッフによるスペシャルトークショーが催されました。その一部をご紹介します。

--白石監督が登板された経緯をお聞かせください。

白倉『仮面ライダーBLACK』は南光太郎と秋月信彦という二人の男の物語です。そして白石監督とは『凶悪』(2013)の時に日活のプロデューサーの紹介でお会いしたのですが、あまりの映像の凄さに東映の連中も衝撃を受けたんですよ。そこで東映でも『孤狼の血』(2018)という映画を撮っていただきましたが、これも凄い映画で、バトルを含めた人間ドラマをここまで描ける監督は他にはいないと思いました。そこで「可能であれば検討してください」とオファーしたんです。

白石『仮面ライダー』というビッグタイトルの周年企画を任せていただけて有難かったし、嬉しかったです。そこで相棒である髙橋さんに「一緒に並走してほしい」という思いでお願いしました。

髙橋白石さんが撮る仮面ライダーと聞いて「観たい」より「書きたい」という思いになり、他作品のスケジュールを調整して何とか参加させていただきました。

白倉監督はTV版『BLACK』はご存じなかったのですが、この作品のために全話を見てくださったんですよ。まさかビルゲニアやクジラ怪人について熱く語ってくださるとは思いませんでした(笑)。髙橋さんも『BLACK』をご覧になった上で、クジラやビルゲニアを拾ったんですか?

髙橋もちろんDVDで観ました。そしてクジラとビルゲニアについては監督と何度も話し合ったんですよ。オリジナル版の設定を活かしつつ、面白いキャラクターにできたと思っています。

--お二人にとって初めてのヒーロー作品となりますが、本作で意識された事は何でしょう。

白石白倉さんは「仮面ライダーである事は気にしなくて良い」と仰いました。でもオリジナルの『BLACK』が面白かった事もあり、僕はなるべく逸脱しないよう心掛けました。ちゃんと「変身」という言葉も使いましたからね。何人ものスタッフに「変身って言うんですか?」と驚かれましたが(笑)。

白倉現場で西島(秀俊)さんが「変身ポーズはやりますか?」と訊いた時、監督が「やります!」とハッキリ答えた時は周りが驚いていましたね。僕もビックリしました(笑)。

白石むしろ西島さんから言われたんですよ。「何でもやりますけど、変身ポーズは絶対にやらせてください」って(笑)。

--髙橋さんが本作で意識された事は何でしょう。

髙橋もとの『BLACK』でも社会問題や環境問題をテーマにしたり、人間は守るべき存在なのか?という話もあったじゃないですか。それを今の時代にどう合わせるかを考えました。そんな何かを訴えようとする精神は受け継ぐべきだと考え、ただ戦う格好良いだけの作品にならないよう監督と話し合いました。

--『BLACK SUN』配信から1年が経過しましたが、このように一挙上映イベントにお客さんが集まるほどの根強い人気を得ております。これについてコメントをお願いします。

白石それは僕らがどうこうではなく、『仮面ライダー』を作り続けてきたクリエイター、作家、出演俳優、そして応援してくれたファンが積み上げてきた歴史に他なりません。つい先日も他作品の現場でBLACK SUNフィギュアの箱を持った人にサインを求められたんですよ。普通の作品にはない『仮面ライダー』ならではの「重さ」を感じました。この作品に関われた事には感謝しかないですし、『仮面ライダー』の歴史に自分も入れた事は誇りに思います。

髙橋この作品は「中毒性」があると思うんですよ。本来なら表現を控える部分にモザイクをかけていない。普段、我々が直面している悩みや苦しみをボカさずに描いた事が、この会場に多くの方が足を運んでくださった事に繋がったのだと思います。

白倉この作品は冒頭に「50周年記念作品」というテロップが出るんですよ。そんな「荷物」を背負った白石監督は、スタッフに対し「これは50周年作品だ。50年後の100周年に観ても恥ずかしくない作品を作ろう」と宣言したんです。50年後のお客さんやスタッフまで考慮した発言は初めてで、「これは凄い作品が出来るぞ!」と身震いしました。

--現場で印象的だった事はありますか?

白石色々な事を覚えていますが、特に印象的だったのは、和泉葵という少女を通して物語が進んでいくので、その娘をどう描くかを髙橋さんと何度も話し合いました。役を演じてくれた平澤宏々路さんとの出会いに感謝です。彼女がいなければこの作品は成立しなかったと思います。彼女がどうなったかが、この物語のターニングポイントになっていますからね。本当にすごい俳優だと思いました。

--最後にメッセージをお願いします。

白倉『仮面ライダーBLACK』は私が東映に入る前の作品です。この作品に憧れて東映に入ったわけではありませんが、自分の入社のきっかけになったかも知れない作品です。僕にとっても偉大な作品ですし、多くの方に支持された作品ゆえ今回のようなリブート企画が立ち上がりました。しかし人気作品のリブートは覚悟が必要で、それほどイージーな仕事ではありません。でも白石監督と髙橋さんは素晴らしい作品を作ってくださいました。「大人向け仮面ライダー」という戦略やビジネス的な事とは関係なく、自分の生涯に残る作品だと思っています。

髙橋純粋にエンタメとして楽しめる作品として作ったので、肩の力を抜いて観てください。

白石配信から1年経ってもお客さんが来てくれた事は僕らにとって励みになります。配信を10回以上観てくださった方もいて、本当に作って良かったと思います。僕にとってもターニングポイントとなった作品で、今後の作品作りでも一つの基準となりました。それは内容だけではありません。色々なスタッフと作った事は良い経験になりました。この作品が皆様の心に長く引っかかってくれれば嬉しいです。

登壇者プロフィール

▲南光太郎(仮面ライダーBLACK SUN)の変身ポーズを決める (左より)脚本の髙橋泉氏、白石和彌監督、 白倉伸一郎プロデューサー

白石和彌(しらいし・かずや)
1974年12月17日生まれ。北海道旭川市出身。有限会社フラミンゴ所属。1995年に中村幻児監督主催の映像塾に3期生として参加。その後、若松孝二監督に師事する。フリーの演出部として、行定勲や犬童一心などの監督作品に参加。2010年公開の『ロストパラダイス・イン・トーキョー』で監督として長編デビューを果たした。2013年に長編第2作となる『凶悪』で日本映画批評家大賞・新人監督賞、日本アカデミー賞・優秀監督賞、優秀脚本賞ほか数多くの映画賞を受賞。2017年『彼女がその名を知らない鳥たち』、2018年『孤狼の血』『止められるか、俺たちを』『サニー/32』ではブルーリボン賞監督賞の連続受賞を果たしている。近年の監督作品は『ひとよ(一夜)』『死刑にいたる病』など。
髙橋 泉(たかはし・いずみ)
1973年11月1日生まれ。埼玉県出身。株式会社カズモ所属。2001年に廣末哲万と共に、映像ユニット「群青いろ」を結成。2003年デビュー作『ある朝スウプは』で、日本映画監督協会新人賞など、国内外で評価される。以降は脚本家として活動。2013年『凶悪』では白石和彌と共に日本アカデミー賞・優秀脚本賞に輝いている。主な脚本作品として『ソラニン』『ひとよ(一夜)』『東京リベンジャーズ』シリーズ、共同脚本作品として『ミュージアム』『朝が来る』などがある。
白倉伸一郎(しらくら・しんいちろう)
1965年8月3日生まれ、東京都出身。東映株式会社上席執行役員、キャラクター戦略部担当、ドラマ企画制作部ヘッドプロデューサー。1990年に東映に入社。翌年に『鳥人戦隊ジェットマン』でプロデューサー補を務め、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』でプロデューサーに就任。仮面ライダー作品では『クウガ』から『ディケイド』までの平成シリーズに携わり、『アギト』『龍騎』『555』『響鬼』『電王』『ディケイド』『ジオウ』ではプロデューサーを務める。また近年では『機界戦隊ゼンカイジャー』『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のプロデューサーとして活躍。
 

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