INTRODUCTION
今最も注目されている今泉力哉監督とVシネマ・ピンク映画界のトップランナー城定秀夫監督がお互いの脚本を提供し合いR15+のラブストーリー2本を制作、異色のコラボレーションによる新たなプログラムピクチャー【L/R15】。
2021年、第31回映画祭TAMA CINEMA FORUMでの先行上映から注目を集め、公開時にはリピーター鑑賞者も続出、3カ月にわたりロングラン上映を実施する劇場もあった。また、イタリアで毎年開催されるヨーロッパ最大のアジア映画祭ウディネ・ファーイースト映画祭、2022年実施の第24回において「愛なのに」が脚本賞を受賞した。
監督:城定秀夫×脚本:今泉力哉による「愛なのに」は、古本屋の店主と、店主に求婚する女子高生、店主の憧れの女性とその夫など、一方通行の恋愛が交差し二転三転する先の読めないラブコメディ。古本屋店主・多田浩司を演じるのは、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍中の瀬戸康史。多田の憧れの女性・一花(いっか)役は、ロックバンド・ゲスの極み乙女。のドラマーで、最近は女優としても活動の幅を広げるさとうほなみ。多田に突然求婚する女子高生・岬役に、話題作への出演が相次ぐ河合優実ほか、中島歩、向里祐香、丈太郎が集結。不器用ながらもまっすぐに思いを伝える人たちの切実さとおかしみが、城定・今泉両監督の持ち味とも言える優しさとユーモアを携えた視点ですくいとられていく。
監督:今泉力哉×脚本:城定秀夫による「猫は逃げた」は、飼い猫カンタをどちらが引き取るかで揉める離婚直前の夫婦とそれぞれの恋人の物語。レディコミ漫画家の町田亜子を演じるのは、モデルとして活動する傍ら、アート展のキュレーターなども務める山本奈衣瑠。亜子と離婚寸前の夫で、週刊誌記者の広重役には、主演映画『ケンとカズ』(16)で数々の新人俳優賞を受賞以降、映画やドラマに活躍する若手実力派・毎熊克哉。広重の同僚で、浮気相手でもある真実子役には、2022年に『よだかの片想い』など公開作が待機中の新星・手島実優。亜子と関係を持っている雑誌編集者の松山役には、作品ごとに独特の存在感を残す若き演技派、井之脇海。そのほか、映画初出演となるオズワルド・伊藤俊介や今泉組常連の芹澤興人などが脇を固める。片想いでも、両想いでも、夫婦でも、恋人でも―――。巧妙にツイストする城定脚本と今泉監督ならではの緻密な演出が紡ぎ出す、迷える4人の男女と1匹の猫の物語。
STAFF
「愛なのに」
監督:城定秀夫
脚本:今泉力哉・城定秀夫
エグゼクティブプロデューサー:佐藤現
プロデューサー:久保和明
企画:直井卓俊
音楽:林魏堂
撮影:渡邊雅紀
照明:小川大介
録音:松島匡
美術:禪洲幸久
助監督:山口雄也
編集:城定秀夫
主題歌:みらん「低い飛行機」(作詞・作曲:みらん/プロデューサー:曽我部恵一)felicity・P-VINE
「猫は逃げた」
監督:今泉力哉
脚本:城定秀夫・今泉力哉
エグゼクティブプロデューサー:佐藤現
プロデューサー:久保和明
企画:直井卓俊
音楽:菅原慎一
撮影:平見優子
照明:本間光平
録音:岸川達也
美術:禪洲幸久
助監督:平波亘
編集:岡崎正弥
主題歌:LIGHTERS「don’t cry」(作詞・作曲:Rumi Nagasawa)LATER YOUTH RECORDS