INTRODUCTION・STORY

お別れです。いのち残り火、終（つい）の恋映え。花冷えの旅路ゆくなり　かの人を、命の涯てに恋急ぐわれ。 きっと会いに来てください。この命の灯が消えぬうち… かつて日本中の人々の涙を絞って、全国津々浦々に熱く静かな感動を拡げたNHKドラマ「夢千代日記」シリーズの完全映画化作品です。 あと半年の命──雪深い山陰の温泉町、湯の里で、数人の芸者を抱えた置屋“はる家”を営む夢千代は、長年、原爆症に苦しんでいた。その夢千代が、白血病と診断を受けて、失意のうちに病院からの帰途、列車で出会った一人の男。暗い影を宿した旅役者・宗方は、刑事に追われる身。十五年前の父親殺しの嫌疑で指名手配中だった。 儚い命を燃やして恋急ぐ夢千代の心情。“はる家”の芸者たちや周囲の人々に惜しみなく捧げる優しさ。戦後ヒロインの代表的存在といわれて久しい“夢千代”は、女優・吉永小百合最大の当たり役のひとつ。テレビの全国的な熱讃と人気を背景に映画化されたこの作品は、傑作の評価を集め、忘れ得ぬ名作として多くの夢千代ファンに語り継がれています。（昭和60年6月劇場公開作品）

CAST

吉永小百合、名取裕子、田中好子、樹木希林、斉藤絵里、小田かおる、渡辺裕之、チビッコ玉三郎（白瀧光洋）、前田吟、河原崎長一郎、加藤武、小川真由美（特別出演）、北大路欣也

STAFF

■原作：

■原案：

■監督：浦山桐郎

■演出：

■脚本：早坂暁

■スタッフ：企画・脚本：早坂暁／プロデューサー：岡田裕介、佐藤雅夫、坂上順、斉藤一重／監督：浦山桐郎／撮影：安藤庄平／音楽：松村禎三