INTRODUCTION・STORY

【解説】 “らしゃめん”とは、明治の文明開化の折、外国人の現地妻として提供された日本人女性のこと。彼女たちは、人々に蔑まされる日陰に咲いたあだ花だった。没落士族の娘・お雪も、そんな“らしゃめん”のひとり。世が世であれば武士の娘として何不自由のない生活を送り、愛する許婚・片桐数馬と結ばれるはずだったが、明治維新という激動の中、金に困った家族のためにアメリカ公使・ロングに売られたのだった。ロングの帰国後、“らしゃめん”の烙印を押されたお雪は、遊郭へと身を沈めていった。そして、西洋医学を学ぶ数馬のために、身元を隠して金を送り始める。堕ちるところまで堕ちてしまったお雪にとって、彼の成功だけが唯一の希望だった――。 “らしゃめん”の薄幸の生涯を哀しくも美しく謳い上げて静かなブームを呼んだ、鰐淵晴子が歌う「らしゃめん」の映画化。官能の美姫・鰐淵晴子がお雪に扮して、当時夫だった国際的カメラマン・タッド若松が撮影を担当。「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」などで独自の美学を確立させた牧口雄二監督が、妖しくも美しい映像美の限界に挑んだ作品である。 【公開日】1977年8月公開 【コピーライト】(C)東映

CAST

鰐淵晴子、橘麻紀、北川たか子、岡本ひろみ、ジョン・マギー、クロード・ギャニオン、成田三樹夫（特別出演）、白川和子、荻島真一

STAFF

■原作：

■原案：

■監督：

■演出：

■脚本：

■スタッフ：原案：杉紀彦 企画：日下部五朗、今川行雄、奈村協 脚本：志村正浩、牧口雄二 撮影：タッド若松、塚越堅二 音楽：渡辺岳夫 監督：牧口雄二