作品紹介
INTRODUCTION・STORY
【解説】 草の根わけても、甲賀三十忍の命を奪え!執念と憎悪が渦巻き、敵味方相乱れ、一人、二人と姿を消す緊張とスリル。外様大名取り潰しを狙う幕府の密名を受けて暗躍する甲賀忍者三十余名を迎え討つ四人の浪人との血で血を洗う凄絶な死闘を描いた忍者ハードアクション。より練り込まれた高田宏治脚本の刻々と変化する戦況を赤塚滋キャメラの深い陰影のモノクロ映像が緊迫感を叩き出し、本作品が監督デビューとなった新鋭山内鉄也が迫真のリアリズムで放ったスリルとサスペンス溢れる忍者映画の傑作。 徳川三代将軍家光は、幕府の体制を不動のものにするために豊臣恩顧の外様藩取り潰しを計った。伊予松山二十万石蒲生家では城主・式部大夫忠知の死病を理由に、嫡子種丸の家督相続を願い出て老中・久世大和守より将軍家のお墨付きを下付された。種丸君の将軍家初御目見得の儀は六月十日と決った。儀式の後ではいかに幕府といえど蒲生家を取り潰す事は出来ない。大和守は、忍者・闇の蔵人に“お墨付き”奪還を命じた。蒲生家城代家老・会沢土佐はいち早く幕府の腹を見抜き、五郎左衛門、八右衛門、新蔵、弥次郎の四人の浪人を忍者狩りに当てた。その中の五郎左衛門は、今津藩にこの人ありと知れた強の者で、かつて闇の蔵人との戦いに敗れて主家を失った浪人で蔵人への憎しみは鬼火のように燃え盛っていた。手下を仕官させて城中に送り込む蔵人の手口を知る五郎左衛門は、新規召抱えの家臣八人の中に蔵人一味がいると踏んで、罠にかけ、過酷な拷問の末、八つの首を刎ねた。お墨付きはどこに?将軍家御抱えの使者到着を二日後に控え、蔵人は最後の手段として種丸君暗殺を計るが失敗に終わった。折しも藩主・忠知が死去し、葬儀は使者到着前に執り行われることになった。喪主は種丸君。五郎左衛門は、この機に必ず蔵人が狙ってくると判断、葬儀の列に紛れ込んで蔵人を待った。すでに弥次郎は蔵人の手で命を落とし、また新蔵も喪主・種丸君を護って犠牲となっていた。篠の方に手を引かれた種丸君と五郎左衛門、八右衛門らが霊廟の中に入ると、墓守が錠前を締めて鍵を持ったまま井戸に飛び込んでしまった。霊廟に閉じ込められた人たちは、蔵人の吹き針に次々と倒されていく。八右衛門も両目を撃ち抜かれながらも種丸君を必死に護る。針に傷つき、白刃を浴び、血だるまとなった五郎左衛門はめまぐるしく動く影を追う。五郎左衛門と蔵人の凄惨な一騎打ちが始まった…。 出演は近衛十四郎、河原崎長一郎、山城新伍、佐藤慶の四人が甲賀忍軍を迎え撃つ浪人に扮し剛腕を披露。守る松山藩城代家老に田村高廣が扮しクールな知略家を好演。また天津敏が幕府の密命を受けた甲賀忍者闇の蔵人に扮してラストの霊廟内の一騎打ちを名場面に盛り上げている。その他に北条きく子、加賀邦男、安部徹が出演する実力派異色キャスト。 【公開日】1964年9月公開 【コピーライト】(C) 東映
CAST
近衛十四郎、河原崎長一郎、北条きく子、山城新伍、天津敏、加賀邦男、佐藤慶、安部徹、田村高廣
STAFF
■原作:
■原案:
■監督:
■演出:
■脚本:
■スタッフ:企画:森義雄 脚本:高田宏治 撮影:赤塚滋 美術:井川徳道 音楽:津島利章 監督:山内鉄也
東映
特典
初回特典
封入特典
その他特典
音声特典
映像特典
ボーナスディスク
初回特典
封入特典
その他特典
音声特典
映像特典
◆フォトギャラリー ◆予告編